食品産業優良企業等表彰

（団体規模）

○設立後年数

・３０年以上

○組織率

・７０％以上

○他の受賞実績

・平成31年１月28日　第４回京都和食文化賞を受賞

（組織の強化、資質の向上への寄与）

○会員向け情報提供及び会員外向けの情報発信

　全日本漬物連合会からの業界関連情報(漬物グランプリ・漬物製造管理士・技能評価試験等)、行政関連情報(HACCP等衛生管理、新型コロナウイルス感染症関連)、関連省庁からの情報(助成金等支援事業の案内)を集約し、定期的に情報発信をすることで、組合員が時代に適した取り組みができるように情報共有している。また、全国推奨観光土産品審査会への出品の案内等を発信し、京漬物が府外でも評価される機会を提供している。

○会員向け福利厚生

２年に１度程度食品関係工場研修視察を実施し、現地でしか得られない手法を学ぶ機会を提供している。また、新年懇親会や納涼懇親会を実施し、組合員と賛助会員の交流を深めている。そのほかにも、慶弔見舞金制度等の福利厚生制度も導入している。

○会員向け講習会・研修会の実施

食品表示法の改正やHACCPに対応した衛生管理の導入等の時代に適した研修会を年に2回ほど実施し、全組合員が法令遵守や品質管理を徹底することで、京漬物としてのブランド価値を守っている。

また、前京都府知事によるこれからの京都観光をテーマに講演会等を実施し、観光需要を獲得するために努めている。

（経営安定への寄与）

○会員の経営安定の寄与

  　組合共同購入事業として、関西ソルトから塩、大和商工・今井嘉兵衛から醤油、みりん等調味関係材料を共同購入し、高品質な調味料を安価で購入できる体制を築いている。また、外国人漬物技能試験を実施し、我が国で培われた技能、技術又は知識の開発途上地域への移転を図り、当該開発途上地域等の経済発展を担う「人づくり」に寄与するという、国際協力の推進を目的として実施している。

（技術向上への寄与）

全漬連主催の、漬物製造・販売に従事する者の技術・技能及び知識の程度を評価し、必要な技術・技能等の向上を図り、伝統文化の継承と新たな技術の発展に貢献し、漬物業界の経済的、社会的地位の向上に資することを目的とした漬物製造管理士制度を積極的に受験するように推進している。また、漬物管理士技能評価試験事前講習会や関西ブロック漬物製造管理士技能評価試験、農産物漬物製造技能実習評価試験の支援等も行っている。そのほかにも他社（ロック・フィールド）への工場見学を実施している。

（地域農林水産業等との連携）

新京漬物の開発として、京都府農林水産部農産課ご協力のもと、佐波賀だいこんの商品開発化に向けての取り組みを行った。また、伝統野菜の京ブランドとして地産地消促進、栽培拡大で「山科なす」を広めるために共同仕入れを行い、ふるさと産品を通して流通活性化に寄与している。そのほかにも、京漬物信頼向上・ブランド強化のため、地域団体商標制度と差別化しつつ、農林水産省「地理的表示法」に基づく登録を推進している。

（その他団体として取組み・活動）

京都市・京都府中小企業団体中央会の中小企業チャレンジ支援事業、ビジネスモデル試行実施事業保持事業において、「きょうとおつけもんライフ」というHPを発足し、京漬物のイメージ向上や各組合員店舗の情報を得られるよう、定期的に情報発信をしている。また、ブランド化の取り組みとして、京都府指定京もの伝統食品、京ブランド食品吟味百撰、地域団体商標の登録推進を行っている。京都府指定京もの伝統食品とは、京都を代表するブランドである伝統工芸品や伝統食品について、京都府が条例に基づく指定を行い、全国に向けて総合的な情報発信を行っている制度である。京ブランド食品吟味百撰とは、「京ブランド食品」の信頼性を確保・向上するために京都府、学識経験者、消費者、生産者団体、流通、業界団体代表者等で「京ブランド食品認定・品質保証委員会」を設置し、厳正なる審査を経て認定する制度であり、消費者の高い信頼を勝ち取り、他産地との明確な差異化を目的としている。このような制度を積極的に活用し、知名度や信頼性向上に努めている。