受賞者一覧
平成28年度/第38回受賞者
【功績申請の概要】
○こうや豆腐(凍り豆腐)の製造において、伝統的な製法では製品が硬く、柔らかく炊き上げるのが難しく、調理に時間がかかる食材であった。このため、製造工程の解凍時にアンモニアや重曹(炭酸水素ナトリウム)を膨軟剤として使用することにより、これらの欠点を解消できたが、残留するアンモニア臭の除去が必要であったり、製品中の塩分(ナトリウム)が高くなる結果となった。
【功績申請の概要】
○北海道千歳工場は、1975年に清涼飲料工場として製造を開始し、1986年にビール工場として稼働を開始。工場従業員一体となった省エネルギー活動の取組みによる改善や、高効率エネルギーシステムの導入により、「エネルギー原単位」・「CO2排出量(CO2排出原単位)」の大幅な削減を実施し、地球温暖化防止に向け、環境負荷軽減に取り組んだこと。 ・エネルギー原単位 :2.10GJ/kL (2003年比23%削減) ・温室効果ガス(CO2)排出量 :55%削減(CO2排出原単位として36%削減)(2003年比) ○1998年よりゼロエミッションを達成し、廃棄物の再資源化ならびに減量化を促進している。 ○「水の恵みを守る活動」や「美化活動」等、地域と連携して環境保護・環境保全に積極的に取り組んでいること。
【功績申請の概要】
○太子食品工業株式会社十和田工場は、1971年(昭和46年)に操業を開始した工場であり、社内のTPM活動を通して食品廃棄物の抑制・リサイクルの取り組みを行っている。 ○工場で発生する廃棄物のうちオカラについては、畜産用飼料及び堆肥用として再利用率100%を達成している。さらには、付加価値の高い飼料としての利用を推進するため、オカラのサイレージ化を図り、遠距離農家への販路拡大を行っている。 ○また、油揚げ製造で発生する廃食用油についても、製造工程で使用する蒸気を賄うボイラー燃料の重油と混合して使用することで、100%の再利用率を達成している。 ○さらに、排水処理場から発生する有機性汚泥は、肥料の登録を行い、発生量の67%が野菜の肥料として再利用されている。
【功績申請の概要】
○弊社は、他社に先駆けて15年以上前から業務用冷凍食品のスパゲティソース「ジェノベーゼソース」を開発し、製 造販売している。主原料の「バジルペースト」は、アメリカから輸入していましたが、「ジェノベーゼソース」の販売拡大とともに、より安全・安心かつ美味しい商品づくりを目指す為、原料の「バジル」を兵庫県で栽培することを計画した。
【功績申請の概要】
大根漬物商品は、全て国産大根を原材料として使用している。また、これらの原材料大根のほとんどを、全国各地域の農家との協働による契約栽培により生産している。 ○新商品の開発においては、醤油や味噌、酒粕等といった和食文化を支える様々な食材を活かした商品作りに取り組んでおり、消費者の皆様方には高い評価を得ている。 平成25年5月から現在に至るまで、代表取締役社長河島歳明が和歌山県漬物組合連合会理事長、全日漬物協同組合連合会常務理事等として、県内外の漬物業界の発展に尽力している。
【功績申請の概要】
有田みかんの会社。みかん栽培から加工・販売まで「みかん農業の6次産業化」を実践。7戸の農家が立ち上げた「みかん農業の会社」として、担い手不足と高齢化による斜陽化必至のみかん産業を盛り上げ、地域活性化に貢献したいと考えている。 デフレ経済の中、平成12年会社設立後、みかん加工品の売上が右肩上がりで伸びてきた。とことんみかんを深掘りし、加工により付加価値を高め、全国・海外へ販路を拡げ、当地域最大の特産物「有田みかん」を「儲かるスマ-ト農業」として生まれ変わらせる。 生まれ育った和歌山に貢献したいという地元志向の学生の受け皿として、また、これから増えていく元気な高齢者の働き場として雇用の拡大を図っていく。
【功績申請の概要】
企業理念である「地域・農業者との協働」を実践するための「マルハチ協働ファーム」 構想を設定。農業者の所得向上策や漬物作り体験を通した食育事業の推進、伝承野菜の栽培拡大を核とした地域食文化の継承等に注力した事業展開を長年に渡り継続している。
【功績申請の概要】
北海道の広大な大地で育った農産物の付加価値向上を創立理念として、1961年設立された。当時、この理念のもと乾燥野菜であるマッシュポテトフレークの生産から始め、現在ではコロッケを中心とした調理冷凍食品の生産が大半を占めるようになった。 ○創立時の出資者の事業分担は、加工技術を「クレードル興農株式会社(クレードルの名はこの会社から頂いたもの)」、農産原料提供を美幌町農業協同組合、女満別町農業協同組合、津別町農業協同組合(その後、オホーツク網走農業協同組合が入り、現在4JA)、設備・販売を東洋棉花株式会社(トーメン⇒豊田通商⇒豊通食料㈱)である。
【功績申請の概要】
○味の素ゼネラルフーヅ株式会社(以下AGF)は、2016年春より、主力ボトルコーヒー全商品に、資源循環型の再生耐熱PET樹脂を100%使用したペットボトルを導入した。この100%化は全世界の飲料メーカーの中でも唯一AGFだけが行う取り組みである。
【功績申請の概要】
○従来海外原料(アメリカ・カナダ産)大豆を主力(90%)道産大豆を(10%)の割合で豆腐・油揚げを製造・販売してきた が、近年地元生産者と江別大豆プロジェクトを立ち上げ、現在では、輸入大豆(53%)江別産・北海道産大豆(47%)の 使用割合になっている。特に、地元江別産大豆100%の豆腐、油揚げを製造販売し、江別産大豆の地産地消、ブラン ド化に貢献している。 ○豆腐工房菊の家について、昔ながらの手作り製法にこだわり、地元の大豆を使った美味しい豆腐・油揚げをお客 様にお届けする為に直営店を立ち上げ、江別市内に1店、札幌市内百貨店に3店舗を運営している。
【功績申請の概要】
○弊社はHACCPのシステムをもとに、お客様に安全・安心な食品をお届けし、安心してお召し上がりいただくことで健やかな社会の実現に貢献する。 ○全従業員がHACCPシステムの導入目的および推進意欲を、「食品安全方針」として理解し、目的意識の共有化を継続的に持っている。 ○また、商品づくりにおいては地域性や季節性などを盛り込むことにより、食卓に話題と賑わいが溢れること目標としている。 ○弊社は昭和22年に創業以来、「日本の銘麺として恥じない製品づくり」を社是とし、麺づくりに誠実に徹してる。
【功績申請の概要】
○私どもは、つねに“ お客様第一”をつねに心がけ日々の商品づくりに力をそそいでいる。明治32年以来昔ながらの伝統の製法である天日干しの技術をまもり、かつ安全で質の高い商品をつくりあげる事に全力をつくしている。 ○原料となるしらすは、和歌山県湯浅湾近海で毎朝水揚げされるしらすを使用し、鮮度・色・大きさなどの条件から最良のものを厳選している。佃煮に使用する醤油や山椒・生姜なども地元和歌山のもので、当店のちりめんに合うものを選んで使用している。 ○食品はすべて無添加・無着色で、異物混入防止・衛星管理において、社員教育を徹底する事に努めている。
【功績申請の概要】
○弊社は、36年間にわたって地域の皆様にお弁当を提供してきたが、36年続くことは容易ではない。しかし、大量の弁当を短時間で作るには原点の手作りは困難。原点は、「弁当=お袋の味=手作り」を念頭におき、従業員とともに変わらぬ味の追求と、その中でも環境変化に対応し新しい事業機会を見出し、社会やお客様に価値ある商品を提供する ことが肝要であると考える。
【功績申請の概要】
旬の国産野菜を使ったバランスのとれた具材と味付けの研究、単身及び2人世帯の食事を想定した浅漬けの喫食糧調査を行い80gを基準とするとともに、専用ラインを設置し、生産進捗カウンターの設置によるタクト管理等の改善を進め、生産性の向上を図り、販売価格を低廉化した。また、数度の容器改良にも取り組み、キューブ型のリブ入りで調味液が切り易く、液の飛び跳ね軽減の新技術を開発し、「浅漬け小分けプチカップシリーズ」7商品を製造販売したところ、販売額が飛躍的に伸びた。
【功績申請の概要】
弊社は昭和38年の創業以来、鹿児島の「美味しいもの」、「珍しい味」を県内外の消費者へお届けすることを使命として事業を展開している。弊社の主力商品である「さつま揚げ」の製造販売は昭和54年に開始、それまで地元でしか消費されていなかった「さつま揚げ」の味の改良に果敢に挑み、特徴である「甘さ」を抑えながらも、さつま揚げらしさを失わない最良のバランスで製造することに成功した。現在、さつま揚げは、「月揚庵」ブランドとして県内外で広く知られるようになり、生産量も県内では有数の規模となっている。
【功績申請の概要】
平成2年に、父が就いていた富山県パン・学校給食米飯協同組合の監事を引き継ぎ(6年まで)、その後10年間理事を務める。監事・理事の職にあるとき、総会時には議長を務め理事長の仕事を補佐し理事長を支えた。平成18年5月には、理事の職から理事長に推挙された。理事長に就いてからは、学校給食のあり方や、円滑な運営に尽力してきた。
【功績申請の概要】
平成21年5月の常任理事に就任以来、同協会の方向性等を検討・決定する理事会や正副会長等会議(正副会長、常任理事、専務理事で構成)などにおいて、永年に亘って一貫して青果物流通業務に携わってきた経験と知識を活かして、中央市場を取り巻く情勢や諸課題への対応に向けて、自己の地域情勢に拘らず全国的視野に立って、常に積極的に的確な意見を開陳する等、会長等を補佐して同協会の業務推進をリード。その信念と見識、指導力等から同協会会員からの信頼度が極めて高い存在となっている。同協会の下部組織である中国四国地区中央市場青果卸売会社協議会(6都市13社)の会長として、会員各社の協調・連携の確保に努めるともに、その卓越した実践活動力と牽引力により、地域全体の青果物の安定供給と取引の合理化、市場の近代化を図るなど、地域市場の発展に大きく貢献。
【功績申請の概要】
会長を補佐して本連合会の運営に携わるとともに、総務委員長として、会員である地域協同組合や本連合会の組織改革の一環として、関係法令の改正等を踏まえた定款、諸規程の整備等などに尽力。特に、本連合会の組織強化に積極的に取り組み、未組織であった東北・北海道地区の組織化を指導・支援。その結果、平成27年8月に(協)北日本給食会が設立認可され(同年9月設立登記)、同連合会の全国組織化・完全広域化を実現。設立後の(協)北日本給食会には、全国給食事業協同組合連合会を通じて学校給食用資材の提供を行い、北日本地区の食品流通に新たな道筋をつけている。
【功績申請の概要】
生鮮魚介類は品質劣化が激しく、一部には寄生虫が存在し、食中毒などの事故が発生しやすいため、組合員に対し、不慮の事故により食中毒等が発生した場合の自衛策として、消費者の食中毒等被害の救済や水産物小売業者の経営安定を図るため、本連合会が行っている賠償責任保険への加入促進を指導し、水産物小売業者の社会的信用の確保に貢献。平成21年から毎月10日を「魚(とと)の日」として、魚の日統一ポスター等により魚食の普及啓発に尽力。また、「天然刺身まぐろマグロキャンペーン事業」((一社)責任あるまぐろ漁業推進機構と共同実施)において、会員が店頭でチラシ等を配布し、適切な資源管理に基づき天然マグロが安定的に供給・消費されるよう、普及啓発活動を展開。東日本大震災(平成23年)や熊本地震(平成28年)などの災害時には、全国の会員とともに義援金などの支援に積極的に取り組み、本連合会及び会員の社会的評価の向上に寄与。
【功績申請の概要】
卓越した指導力により、水産物流通業界が抱える諸問題、特に、食の安全・安心に関する諸問題の解決に率先して取り組み、水産物流通における安全・安心の確保に多大な貢献。例えば、平成24年頃から生じた豆アジやシラスにフグの稚魚が混入したまま流通する事案について、水産物卸業界も消費者の信頼を得るための行動を起こすべきと提唱し、平成25年8月には「フグ混入防止」のためのパンフレットを作成するとともに、各都道府県の衛生・水産所管部署に対し混入防止のための協力を依頼し、同時に、会員に対しては混入防止策の徹底を指示・要請する等、主導的に対策に取り組んだ。また、大学の研究者に実態解明に繋がる調査を依頼し、その結果、「仮にフグ稚魚の混入したシラスを食しても健康被害はない」との調査結果が学術誌に発表される等の学術成果を得た。
【功績申請の概要】
本組合は、平成12年から、全日食チェーンの13番目の地区本部として、8企業12店舗でボランタリーチェーン活動を開始。卸主宰などの各種ボランタリーチェーンが衰退していく中、全国チェーン組織のメリットを活かし、小売主宰のボランタリーチェーン化を進め、平成28年3月末現在、長野県内を中心に、山梨、群馬の一部地域を含む3県内の20組合員29店舗が加盟するまでに成長。