食品産業優良企業等表彰

○開発・製造状況

・医療機関へ納品するためには、製造指定どおりに納品することが必要となります。無塩であることや低塩パンでないものを納品すると命に係わることがあるためです。そこで、通常のパンと低塩・無塩パンを同一ラインで製造した場合、生地や焼成後の見た目で判断することが難しく、医療関係に納品するには、混在する可能性があるため、危険度が高い。上記のことから、当社では初期のパン製造段階から通常のパンとは別のラインで行っています。

○製造方法の改良・高度化

・医療機関から必要とされている、無塩・減塩パンを安定供給するために、普通は塩が少ないパンは長期保存ができないが、当社で研究した保管温度の管理技術にて長期保存を可能としたため、大量に生地を保存でき、大量な受注生産を可能とできました。

〇研究・開発体制について

・納入先のご意見やご提案を当社営業マンが聴き、当社の工場長へ相談、次に工場長及び社長が製粉会社に相談して研究・開発に取り掛かる。

①    営業マン → 新商品や納入数を依頼　　

②    工場長・社長 → どのようなパンにするかを考える

③　 製粉会社 → 粉の配合の研究

（栄養・健康に配慮した食品の普及）

○販売方式や販売ルートの工夫等による販売促進

・入院患者さんで塩分摂取制限が必要な患者さんは沢山おられ、塩分コントロールができるパンを必要としている。当社では、無塩パンのみでなく低塩パンも作っており、対応できる。また、病院の希望によって塩のグラムの調整を行うことができる、受注発注も受けている

・当社は、昼の部と夜の部で製造をおこなっており、３６５日絶えることなくパンを製造してい

るため、毎日納品を行うことが出来る。盆、正月も稼働しています。当然ながら、病院は３６５日入院患者さんはおられ、食事は毎日提供されております。それに対応すべく当社も３６５日で対応しております。

○市場開発・普及度

・無塩及び低塩パンは、保存が難しく大量に作ることが出来なかった、また、小ロットであったり大ロットであったりバラバラで更には塩の分量をグラム単位で変更と生産管理・納品管理が非常に細やかであり、対応できるパン製造業者は皆無であります。しかしながら、医療機関や塩分摂取制限が必要な方は、無塩だけでなくグラム単位で製造を要望されておりました。当社は、最終エンドユーザー（当社の無塩・低塩パンを口にされる方）の事を考え、対応してきた。

○地域の栄養・健康関連の諸機関との連携・協力

・地域コミュニティー主催による「在宅介護者向けの塩分制限食の講習及び実演パン教室」の実演講師

○社会（地域）への貢献

・中小企業は、地域と一緒に成長していくことをモットーに当社はやっております。その中で、当社は、地元の大野城市商工会へ加入し、地域の活性化に尽力しております。大野城市や大野城市商工会では、活性化のために町全体でイベントを行うことをやっており、その役員を仰せつかり地元の活性化の一翼を担いました。また、地元の下大利商店会へ加入しており、商店会活性化イベントを多数手がけました。

・当社は無塩・低塩パンの納品先に多数の医療機関様がいらっしゃいます。その方々に社長がウィンドオーケストラを希望される施設にお伺いして無料演奏会を開催しております。幼稚園、養護施設、老人ホーム、病院に訪れて開催し、喜んで頂いています。

（原料原産地表示の取組み）