受賞者一覧
食品産業部門<経営革新タイプ>
【功績申請の概要】
〇豚糞や食品廃棄物を元にバイオガス発電を行い、売電するとともに、その残渣を肥料として地元農家に還元している。地元農家が育てた飼料米を購入することで、循環型農業を実践している。 〇JGAPと農場HACCPの認証を取得するとともに、ミートセンターと屠畜場を併設することで、飼育・屠畜・加工の一環体制の構築し、安心・安全な製品を供給できる体制を構築した。
食品産業部門(農商工連携推進タイプ)(2024)
農林水産大臣賞
代表取締役:横山 敏章
所在地:北海道札幌市
業種:製粉業(小麦粉・そば粉・プレミックス粉の製造販売、厨房機器・器具の販売、業務用食品資材の販売)
【功績申請の概要】
〇小麦粉やそば粉などの製粉事業における北海道のトップ企業であり、小麦やそばの生産者とパンや麺などの食品加工事業者や飲食店、さらにその先の消費者をつなぐ、フードサプライチェーンにおける重要な「かけ橋」の役割を担っている。 〇創業の地である「北海道」に役立つ企業でありたいとの思いから、北海道産の原料にこだわっており、北海道産小麦の品質が大きく向上したことにいち早く対応し、平成19年に「北海道産100%の工場」の目標を掲げ、これに沿った製品づくりに注力している。
食品産業部門<経営革新タイプ①>(2024)
農林水産大臣賞
所属:杉本食肉産業株式会社(代表取締役 会長) 日本ハム・ソーセージ工業協同組合(常務理事)
所在地:愛知県名古屋市
業種:食肉・食肉製品等の製造・加工・販売業
【功績申請の概要】
〇経営の多角化とネット販売強化に尽力 同業他社との差別化と持続的成長を図るため、全国15ヶ所の農家と直接契約を行い食肉仕入ルートの多様化を図るとともに、直営小売店46店舗、直営レストラン8店舗を手掛けるなど、食肉流通の川上から川下までトータルで管理する一貫体制の構築と経営の多角化に取り組んでいる。コロナ禍に直面し経済の先行きが見通しにくい状況下において、持続的成長への競争力を高めるために、情報システム専門人員を補充し社内インフラのクラウド化を積極的に推し進めるとともにネット販売の強化に取り組んだことにより、コロナ禍にありながらも同社の業績の落ち込みは小幅に留まり、利益剰余金はコロナ禍前から2割強増加した。
【功績申請の概要】
毎日1食4.5g以上食べると速筋(筋肉量)が増加するスケソウダラのタンパク質の当社研究成果は、筋肉量が減少する高齢者や近年では若年層等の様々な年代に向けても有効な対策であることが確認されている。その研究成果の有用性を「速筋タンパクブランド」として商品化。日常の食事に手軽に取り入れてもらうために、ニッスイならではの横断カテゴリーで製品群を展開している。
食品産業部門<経営革新タイプ>(2024)
農林水産省大臣官房長賞
代表取締役:籠島正雄
所在地:東京都千代田区
業種:漬物、調味料、小麦でん粉、小麦たん白食品、ポテト等チルド製品および各種食料品の製造販売
【功績申請の概要】
○スパウト付き大根おろしの開発 消費者のライフスタイルが変化する中、時間や手間は省きつつ、おいしく見映えのよい料理を作りたいというニーズは拡大し続けている。当社はそのような消費者の声に応え、おいしさ・安全性も十分に配慮した簡便性の高いスパウト付き大根おろしを開発した。 これまで市場に流通していたチルド温度帯の大根おろしは、色や食感といった品質保持が難しく、賞味期限は一週間未満のプラスチックカップ製品が主流であった。また、フリーズドライ品や冷凍品は比較的長期の賞味期限が設定されているが、加工時に生鮮の大根おろし特有の食感やみずみずしさが失われてしまう上、使用前に水戻しや解凍の手間がかかる。 当社は漬物・野菜ペースト・でん粉・調味料などの分野で培ってきた野菜の加工技術を応用し、生大根特有の色調や食感、みずみずしさを保持しつつ、簡便性の高いスパウト付きパウチに充填した商品の開発を可能にした。「おろしたての大根のような品質を保持しながら賞味期限60 日を有し、使いたい時に使いたい分だけ使える大根おろし」という他にない先駆的な商品は、新たな市場を生み出しただけでなく、大根おろしと親和性の高い蕎麦や焼き魚との関連販売によって、和日配・鮮魚を中心に売場の活性化にも貢献する商品となった。 大根の他にも、刻み生姜やとろろ芋をスパウト付きパウチに充填した商品も発売。「手間いらずシリーズ」として、現在も市場を拡大している。その上で、継続した品質改良に取り組むことで、他メーカーから類似品が発売された後も消費者からの圧倒的支持を得ている。