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受賞者一覧

令和6年度/第46回受賞者

食品流通部門[個人](2024)
農林水産大臣賞

中内 良一

所属:大果大阪青果株式会社(代表取締役会長)
所在地:大阪府大阪市
業種:青果物卸売業

【功績申請の概要】

  • 〇(一社)全国中央市場青果卸売協会・理事としての功績
    (一社)全国中央市場青果卸売協会(全中青協)で令和5年11月に理事に推薦されると同時に常任理事に就任し、長年にわたり携わってきた青果物流通の業務におけるその豊富な経験・知識を生かし、協会会員相互の連携及び融和に尽力。
    〇大果大阪青果 代表取締役としての功績
    一大都市である大阪府において大阪市本場及び大阪府北部市場で営業し、全国卸売会社中2番目の取扱高を上げ、関西における生鮮青果物の安定供給の重要な一翼を担う。
    〇同業他社との業務提携 「10社会」における功績
    全国の卸売会社8社で業務連携を図る「8社会」について、青果物を効率的かつ迅速に全国の消費者まで供給する市場流通の社会的重要性は益々高まると考え、新たに2社を迎え「青果卸10社会」とすることに尽力。

●功績申請の具体的内容

(し界発展への寄与)

【食品流通の近代化・高度化の推進】

○市場内渋滞解消の牽引役として
物流2024年問題では、大阪市中央卸売市場の輸送問題として、荷待ち、荷下し時間の短縮、物流の効率化の取り組みが必要となり、当社内だけでなく、開設者に要請、協議を図り、荷受会社、仲卸組合、輸送会社などを含め市場全体の問題として提案し、改善に取組んだ。

○衛生管理・品質管理の周知徹底により消費者、産地の信頼確保
社内にHACCPへの取組み周知徹底の為、講習会を実施。施設・品質・衛生管理者を配置し定期的なチェック体制を構築。保冷庫を新設しコールドチェーン化への対応を強化。

○システム再構築により大幅なペーパーレス化、業務効率化、経費削減を実現
社内事務処理システムの再構築を行い、輸入管理システムでは大幅なペーパーレス化及び業務効率化を実現。債務管理システムでは郵便物のメール化によるコスト削減やペーパーレス化を実現。

【顧客サービス等の充実】

○支払い変更により事務作業の効率化と経費削減を実現
小切手が令和8年に廃止される事に対する取組みとして、大阪本場の全国市場でもまれな商取引(仲卸会社が卸売会社の設置している集金所に小切手を持参し支払いするシステム)について、仲卸組合ともう一社ある卸売会社に働きかけ、振込又は口座振替による支払い方式に変更。

【農林水産業への寄与】

○農林水産物輸出に対する取組み 産地への貢献
国産果実や国産果実加工品(市田柿等)を香港、台湾を中心に東アジア・東南アジア各国へ産地、仲卸、輸出業者と連携して輸出に取組んでいる。

○JA等生産者団体と連携した販促活動、地場の「なにわの伝統野菜」への支援など産地支援に尽力。

(業界(団体)や社会への貢献)

○大阪本場の協会会長、北部市場協会の理事としての功績
大阪府中央卸売協会および大阪市中央卸売協会にも影響力を発揮し、各市場の開設者の協力を得て市場活性化・市場取引改善に尽力。

○医療従事者、災害被災地への迅速な支援
緊急事態宣言下、新型コロナウイルス感染症の対応にあたる医療従事者支援として、大阪府及び大阪市に働きかけ、当社から大阪府庁や十三市民病院他に新鮮な果物を寄贈。
令和6年1月に発生した能登半島地震では、地元の農業協同組合を通じて支援物資を速やかに贈呈。

○子ども食堂への支援
将来世代に向け食育活動、こども食堂への野菜や果物の提供や助言を行う。また、青果物消費の一般消費者向けPRも積極的に実施。