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受賞者一覧

令和6年度/第46回受賞者

食品流通部門[個人](2024)
農林水産大臣賞

泉 学

所属:有限会社フードセンターいずみ(代表取締役社長)
所在地:徳島県海部郡美波町
業種:食品小売業

【功績申請の概要】

  • 〇全日食チェーンのチェーン事業、並びに組合組織活動への多年に渡る積極的な参画により地域スーパーの生き残り戦略を展開。四国地方における加盟店舗の競争力強化のため徳島県徳島市、愛媛県松山市、岡山県総社市など各地における全日食チェーンの物流拠点の整備に役員として先頭に立って尽力。
    〇美波町のキャッチフレーズ「にぎやか過疎」の実現に向け地域活性化に大いに尽力。美波町商工会(由岐支所)の役員等として地域の特性を活かした数々のイベントを企画・開催。
    〇激しい人口減少、地域経済の低迷が続く中、美波町商工会、県食品衛生協会、美波町消防団に長期間にわたって在籍、数々の役職を務め農林水産業をはじめ地域経済活性化、地域社会のために献身的に貢献。

●功績申請の具体的内容

(し界発展への寄与)

○昭和52年、全日食チェーン四国本部開設(徳島市)時に加盟。その後、昭和63年に徳島市松茂町にドライ商品中心の全日食チェーン四国本部センター、平成7年にチルド商品の取り扱い能力を強化した四国事業本部新センター、平成12年に松山市に事務所を開設、平成18年に西四国営業所(松山市)及び西四国チルドセンター(西条市)を新設、令和5年には岡山県総社市に総社センターを開設するという一連の物流拠点の整備に尽力し、四国地方の加盟店舗の商品力強化に貢献。(泉氏は、全日食チェーン四国本部設立(昭和52年)から、令和6年(11月現在)迄、現役として47年間従事)

○昭和60年の全日食チェーン四国協同組合設立時より、協同組合の組合活動に従事し、主に新規組合員の勧誘、協同組合と事業側(全日食品㈱四国本部)との全体的な運営会議(月次開催)、商品供給事業にかかわる青果委員会等に積極的に参画、チェーン機能、活動の土台作りに尽力し、この後に展開される九州、北海道地区へのチェーン運営(本部と加盟店との関係)のひな型となる運営体制確立に貢献。

○昭和59年(1984年)2月(本部仕様POSの全国導入開始)より、情報化社会を見据えて、自店にPOS機器(本部仕様機器)を導入し、以来、本部機能の変更(機能向上:ネットワーク型)に積極的に対応。更に、事業承継を念頭に支店展開を進め、地域への安心・安全な食品の安定供給確保に尽力。

(業界(団体)や社会への貢献)

○経営する「フードセンターいずみ」「フードショップみなみ」の2店舗は生鮮4品の売上比率が高い店舗経営が定着し地域の消費者にとってなくてはならない食料品店として確固たる位置を確立。
 具体的には、同程度の日商売上の他店舗と比較し、両店とも一人当たりの買い上げ金額が高く、特に、生鮮4品(青果・精肉・鮮魚・惣菜)の店舗売上構成比が非常に高く、消費者目線で、“生鮮を売る食品スーパーのお店”として完全に認知。

○更なる食品流通の近代化・高度化への取組み
「フードショップみなみ店」を導入・検証店舗として、全日食POS(ZHQ-POS) 備え付けの“自動発注システム”の活用効果と運用の啓発、並びに、店舗生産性向上の為の小型店向け“引出し什器”および“電子棚札”の導入検証事業を実施、その結果はチェーン加盟各店に共有。

○美波町商工会(由岐支所)の役員等として地域の特性を活かした数々のイベントを企画・開催。
美波町最大のイベントである“由岐伊勢エビまつり”は、平成2年の発足時より企画、立案、実行の中心として多大な貢献。このほか、“由岐まつり”“由岐あわびまつり”“連続秋まつり”など、地域活性化を推進。

○(一社)徳島県食品衛生協会の役員等(役員就任期間:27年間)として、地域の食品の衛生管理や、HACCPの実施、食品表示の適切な実施等について、長期間にわたって尽力。

○美波町消防団に昭和52年10月~平成21年3月まで、31年6カ月在籍し地域の安全・安心に寄与。