受賞者一覧
令和5年度/第45回受賞者
環境部門[食品リサイクル推進タイプ](2023)
農林水産省大臣官房長賞
株式会社 源
代表取締役社長:四谷 英久
所在地:富山県富山市
業種:駅弁を中心とする弁当・総菜その他食品の製造販売業
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【功績申請の概要】
- 当社は、弁当・総菜の製造販売業であり、かねてより製造時の食品ロス削減、可能な限り地域素材の活用に努めている。2022年にAIによる需要予測システムを導入し、その後も発注システムの見直しを図りながら、商品の廃棄量の減少に務めている。心をこめて作ったものが人の口に入らないということは、作り手にとって大変残念なことなので、当該システムの導入により、迅速かつ精度の高い商品製造と在庫管理が可能になった。
- SNSを活用し、地域のこども食堂と連携することにより、販売期限を過ぎた「ますのすし」などの弁当でも、廃棄せずに食してもらえるようになった。このようなフードバンク活動への参加は、廃棄コスト削減だけではなく、従来捨てていた商品が「こども達の笑顔」になって帰ってくるので、社会貢献だけではなく、従業員のモチベーションアップにもつながっている。
- 最近のAI技術やSNSの普及と密接な地域連携により、以前はできなかったことが可能となった食品ロス削減への新しい取組である。
●功績申請の具体的内容
(資源・環境保全対策)
(食品リサイクルの推進)
○食品廃棄物の発生抑制の取組
当社の主力商品である「ますのすし」は、富山県の特産のお土産品であるが、季節、気候や曜日などに販売数量が影響を受けやすく、生産量の予測が困難なため、販売期限を過ぎたものは全量廃棄していた。そこで、AIによる需要予測システムを導入し、商品の廃棄量の削減に務めている。また、やむを得ず販売期限を過ぎた商品(残存消費期限24時間)が発生した場合は、地域のこども食堂とSNSを活用したネットワークを構築し、迅速な情報交換・受け渡しを行い、廃棄量を削減している。
○再生利用等の取組
製造時に発生するすしにできない部位(マス、ブリのあら等)については、50年前から「ますひれうま煮」、「ぶりかま」などの、長期流通可能な加工品を開発し、廃棄量削減に取り組んでいる。
○食品関連事業者・リサイクル業者・農業者・消費者等との連携
「ますのすし」の包装資材に用いられる笹、竹、曲げわっぱについては、県内の竹林業者、木材加工業者などと連携し、富山県産孟宗竹を使用するなど、地域農業、林業と連携し地元産材の利用促進に務めている。
(環境問題への社内体制等)
○環境対策の社内組織の状況等
こども食堂への提供などのフードバンク活動やSDGsの取組み内容は、定期的に社内でも共有し、従業員の意識向上に務めている。
○消費者への情報提供等の啓発活動の取組
・本社工場に隣接した「ますのすしミュ-ジアム」において、工場案内時の当社取組の案内
・自由研究等のイベント開催及び開催時の啓もう活動
○環境行政に対する対応・協力等
富山県SDGs宣言において、4、8、9、11、12、14の目標について、その実現に取り組んでいる。
[SDGsの目標]
4:質の高い教育をみんなに
8:働きがいも経済成長も
9:産業と技術革新の基盤をつくろう
11:住み続けられるまちづくりを
12:つくる責任つかう責任
14:海の豊かさを守ろう