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受賞者一覧

平成30年度/第40回受賞者

マイスター部門(2018)
一般財団法人食品産業センター会長賞

髙橋 謙治

所属:株式会社髙橋しょっつる屋(取締役)
所在地:秋田県 秋田市
業種:しょっつる(魚醤油調味料)製造

【功績申請の概要】

  • しょっつる製造業者が戦後最盛期の25社から2社にまで減少する中で、秋田県の食文化を支えるために60年間にわたり製造・販売を継続し、消えかけた伝統を守るだけでなく、さらなる発展を目指して株式会社を設立した。
  • この間、製造技術の改良を重ね、特にしょっつる専用のろ過システムを完成させた功績は大きい。このろ過システムは目詰まりを起こしやすいしょっつるもろみを、効率的にろ過することができ、品質向上につながった。
  • しょっつる製造業者によるしょっつる研究会設立にも尽力して、その歴史や伝統製法を積極的に後世へ継承し、平成23年開催の世界魚醤フォーラム(秋田市)においてはしょっつる製造者の代表として講演を依頼されるほど、指導力、人望が高く評価されている。

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(経歴、人格、識見)

明治創業の家業を引き継ぎ、しょっつる業界が低迷期を迎える中、伝統の製造技術を60年間守り、支えてきた。

 

(業界における指導力、人望)

しょっつる製造に携わる業者が戦後の最盛期から徐々に減少し25社が2社となる中で、秋田県の食文化を支えるために製造・販売を継続してきた。2社は製造協力システムを完成するほど信頼協力関係は強く、また平成23年開催の世界魚醤フォーラム(秋田市)においてしょっつる製造者の代表として講演を依頼されるほど、指導力、人望が高く評価されている。

 

(専門性)

秋田でしょっつるが商業生産されたのは明治からとされ、しょっつる業界は戦後の最盛期25社であった。現在その伝統を受け継ぐのは僅か2社となり、その主要な技術を60年間守り、支えてきた。その間、改良を重ね、特にしょっつる専用のろ過システムを完成させた功績は大きい。このろ過システムは目詰まりを起こしやすいしょっつるもろみを、効率的にろ過することができ、品質向上につながった。

 

(技術・技能の評価)

現在の秋田県におけるしょっつる製造量の製造協力分を含め過半数を占めている。

 

(特許・資格等の取得状況)

機械製乾めん製麵技能士(厚生労働省)

 

(公開・普及状況)

平成23年11月4~5日開催の世界魚醤フォーラム(秋田市)においてしょっつる製造者の代表として講演を行った。後継者育成にも積極的に取り組んでいる。

 

(し界の発展への寄与)

秋田県の伝統的な食文化のひとつである「しょっつる」の製造に60年の長きに渡り従事してきた。

消えかけた伝統を維持し続け、更なる発展を目指して株式会社を設立した。また、しょっつる製造業者によるしょっつる研究会設立にも尽力し、その歴史や伝統製法の後世への承継に注力している。

 

(技術・技能の社会への寄与)

秋田県民のソールフードのひとつである「しょっつる鍋」「しょっつるかやき(貝焼き)に無くてはならない伝統の元祖しょっつるを供給し続けている。