受賞者一覧
令和6年度/第46回受賞者
【功績申請の概要】
- 2008年1月、JTの子会社であったジェイティフーズ※の中国委託工場において、従業員が製造している冷凍餃子へ故意に農薬を混入。当該製品を輸入・販売したことにより、多くのお客様へ健康被害を及ぼした。 ※当時JTの子会社であり、JTが2008年1月に株式会社加ト吉を買収、同年7月に加工食品事業および調味料事業を加ト吉に集約。2010年1月、加ト吉はテーブルマーク株式会社に社名変更、現在に至る。当該事件から得た反省と教訓より、弊社では食の安全に関わるグループポリシーを明確化し、行動指針に基づき「安全」という中心的価値を実現していくために、管理体制の抜本的見直しを実施した。食の安全管理体制を再構築し、お客様における近年の食品安全問題の多様化、食品安全に対する関心の高止まり等に対応を継続した結果、食の安全管理状態の指標となるご指摘発生率は当初の1/5程度と年々減少している。
●功績申請の具体的内容
(経済、環境、社会のインパクトを特定しマネジメントする体制)
テーブルマークでは、パーパスの具現化を通じて持続可能な自然や社会づくりに貢献していくために、「お客様の期待を超える価値創造」「自然との共生」「人財への投資と成長機会の提供」「責任あるサプライチェーンマネジメント」「良質なガバナンス」という5つの重要課題(マテリアリティ)を選定し、それぞれ具体的なターゲット項目を定めている。また、JTグループ加工食品事業におけるサステナビリティ課題を議論する場として、2023年より経営陣による定期的なサステナビリティ検討会を開催し、GHG排出量削減、人権尊重の取り組みやガバナンスなど、事業のマテリアリティに係る課題や取組テーマについて、取組の進捗共有や議論を行っている。
(ステイクホルダーとの対話などの説明責任を果たすための取組)
テーブルマークでは、JTグループの一員として、以下の通りさまざまなステイクホルダーと日常的に対話を行っている。また、2019年度より、財務情報・非財務情報を含めた、JTグループの持続的な企業価値向上に向けた取り組みついて、ステイクホルダーの皆様により分かりやすくご理解いただくために、統合報告書を発行している。
(温室効果ガスの排出、原材料調達、廃棄物、水の利用など環境への取組)
テーブルマークでは、健全かつ持続可能で豊かな環境が将来の世代に引き継がれるように、地球環境に配慮しながら事業を行っている。
(雇用、労働安全、研修と教育、ダイバーシティの確保など従業員への配慮及び、調達における人権尊重など社会課題への取組)
テーブルマークでは、多様性を尊重する企業文化を醸成し、多様な人財が活躍できる働きやすい職場環境を整えることで、誰もが安心していきいきと働ける企業を目指している。性別や年齢、国籍や価値観などの違いを認め合い、一人ひとりが最大限に能力を発揮できるDE&I※を推進している。
※ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン
(商品の品質を保証するための体制の整備その他顧客の満足への配慮及び適正取引の推進など取引先への配慮について)
テーブルマークでは、パーパス「食事をうれしく、食卓をたのしく。」を実現する前提として、提供する商品の安全安心が担保されていることが必要不可欠だと認識し、食の安全への取り組みに注力している。加えて、持続的かつ安定的に食卓を彩る商品を提供し続けるために、サプライヤーとともに持続可能な原材料調達への取り組みを進めるとともに、サプライヤーには、JTグループサプライヤー行動規範に則り、誠実な事業運営や法の遵守、責任ある事業活動を推進いただくようお願いしている。
(事業活動を通じた健康・栄養などの社会課題の解決への貢献)
テーブルマークでは、多様化するお客様の価値観や関心に寄り添い、誰もが食べたいものを自由においしく楽しめるよう、高付加価値商品の開発、提供に取り組み、幅広いお客様や社会にその期待を超える価値を提供していく。
(社会貢献その他のCSRへの取組)
地域社会とのつながりを大切にし、青少年育成支援や環境保全の取り組みを進めている。