受賞者一覧
令和6年度/第46回受賞者
環境部門[容器包装リサイクル推進タイプ](2024)
(一財)食品産業センター会長賞
カンロ株式会社
代表取締役社長:村田 哲也
所在地:東京都新宿区
業種:菓子、食品の製造および販売
【功績申請の概要】
- ○サステナブル経営を推し進める中、フューチャーデザイン事業では「サステナビリティ」軸で廃棄包材のアップサイクルを実施。以前より工場で廃棄包材削減は取り組んでいたが、製造工程上どうしても生じてしまう廃棄包材(年間約94トン/2023年実績)が課題となっていた。商品パッケージに多く使われている複合フイルムや印刷されたフイルムは通常リサイクルが困難とされていたが、デザインファーム「ペーパーパレード」と協業し、カンロ商品の廃棄予定のパッケージをそのまま活かし、アップサイクルした雑貨(バッグ、サコッシュ、ペンケース)を製作。2023年8月にクラウドファンディングを実施し目標金額275%の結果となった。その後2023年12月からサステナブルセレクトショップのポップアップストアで期間限定販売を経て、アップサイクルの取り組みを継続していくため2024年2月からカンロのオンラインサイトにて販売中。サステナビリティだけでなくブランド価値向上としてステークホルダーから評価を得ている。 ○海洋プラスチックや施設・企業から出るプラスチックゴミをマテリアルリサイクルするスタートアップ企業「リマーレ」と協業し、カンロ商品の廃棄包材を粉砕・熱圧着して板状にし、建材等に応用できないか試作を進めている。カンロは今後も協業先とサステナブル課題解決を一緒に行い、資源循環型社会実現を目指す取り組みをしていく。
●功績申請の具体的内容
(容器包装の軽量化・薄肉化・小型化、リユース(リターナブル)容器等の状況)
○金のミルクキャンディの包材の一部にMRPETを採用。
容器包装の薄肉化・小型化については社内で検討中。
(容器包装の易リサイクル化の取組状況)
○飴の個包装について、単一素材化を検討中(試作、確認を実施中)。
(容器包装に係るその他環境対策の取組状況)
○廃棄包材のアップサイクル、再利用を目的に協力会社とテストを繰り返し、一部は商品として採用提案を実行中。
(環境問題への社内体制等)
○サステナビリティ推進部を新設、従業員への認知拡大を図る。
サステナビリティ実行に関する4つの分科会を立上げ、具体的なサステナブル活動を推進。
(消費者への情報提供等の啓発活動の取組)
○各種リリースを発信
・廃棄包材アップサイクル ・商品の賞味期限延長 ・事業系食品ロス削減 等
(環境行政に対する対応・協力等)
○規格外の飴を廃棄せずに再利用し、スプレーやストロー等の商品化を目指す。