受賞者一覧
令和6年度/第46回受賞者
環境部門[容器包装リサイクル推進タイプ](2024)
(一財)食品産業センター会長賞
カルビー株式会社
代表取締役社長:江原 信
所在地:東京都千代田区
業種:菓子・食品の製造・販売
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【功績申請の概要】
- ○スタンドパック商品の一部を「チャックなしパッケージ」に順次切り替え ~石油由来プラスチック使用量を年間約40トン削減~
●功績申請の具体的内容
(容器包装の軽量化・薄肉化・小型化、リユース(リターナブル)容器等の状況)
○食べきりサイズのスタンドパック商品の一部を対象に、チャックのない新包装形態へ2024年6月上旬から順次切り替えを進めている。本取り組みにより、年間約40トンの石油由来プラスチック使用量削減を見込んでいる。本取り組みは、お客様アンケートの結果、チャックの使用頻度が50%未満だったスタンドパック商品を対象に実施する。「Jagabee うすしお味 38g」、「Jagabee バターしょうゆ味 38g」といった商品を皮切りに、「miino」「素材がおいしい」「じゃがりこ」ブランドの一部商品にて順次切り変えを進めていく。
(容器包装の易リサイクル化の取組状況)
○現在弊社の包装資材に関しては、アルミ蒸着の複層フィルムが中心であり、リサイクルしにくい素材である。中身製品の保存性を考慮するとモノマテリアルといった包装資材への切り替えが難しい状況ではあるが、今後の技術開発動向を注視し、活用方法など含め検討していく。
○易リサイクル化には直接的な影響はないが、消費者の皆様にごみ問題を意識してもらうため、ご家庭でのゴミの嵩を減らす、「折りパケ」という活動を推進している。
https://www.calbee.co.jp/lbeeprogram/
(容器包装に係るその他環境対策の取組状況)
○石油から新たに作られるプラスチックを削減するため、スタンドパック商品のパッケージフィルムの一部にバイオマスPETを採用、2023年度から「かっぱえびせん」の一部商品などに採用を拡大している。印刷に使用するインキについてはバイオマスインキに切り替えて進めている。
○アールプラスジャパンというプラスチックのケミカルリサイクルを社会実装することを目指す会社に参画し、市中からの回収実証試験などに取り組んでいる。
(環境対策の社内組織の状況等)
○全従業員に向けた毎月のメール発信、年2回の工場担当者向けの全社会議、生産部門教育体系(CDP)の中においての環境教育:入社5年目までの新入社員向けの教育・主任昇格者向けの教育・課長昇格者向けの教育等を実施している。
(消費者への情報提供等の啓発活動の取組)
○チャックを外した商品などに関しては、環境に配慮した商品であることをお客様に分かりやすくお伝えするため、石油由来プラスチック使用量削減に寄与する商品に、カルビー独自の「Let’s ECO」マークを掲載している。