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受賞者一覧

令和4年度/第44回受賞者

団体部門(2022)
農林水産省大臣官房長賞

福岡県菓子工業組合

理事長:丸山 道和
所在地:福岡県福岡市
業種:法人格を有する商工組合(工業組合・商業組合)法に基づき設立

【功績申請の概要】

  • 当組合では、理事長を中心に新商品開発に熱心な組合員事業者が福岡県のブランド農産物のいちじく「とよみつひめ」を使ったお菓子の試作開発を平成24年より熱心に取り組んでいる。この取組は、福岡県庁の担当部署、福岡県食品産業協議会、ふくれん及び傘下県内JA等とともに国(農林水産省や観光庁等)や県の補助事業を活用して取り組み、その結果、開始時の6社から18社に賛同する事業者が増え、全体の売上げも徐々に増えている。この取組が評価され、組合は県知事表彰を受賞した。
  • 事業者の中には、従来はドライフルーツいちじくの実をそのままの形を残して羊羹の中に入れることは難しかったが、職人の技を用いて実現した「いちじく羊羹」は好評で、「優良ふるさと食品中央コンクール新製品開発部門」にて食料産業局長賞を受賞するなど、成果が現れている。
  • また、福岡県庁と共同提案した農林水産省「令和3年度地域食農連携プロジェクト(LFP)推進事業」に採択され、間接事業者として生産者や流通業者、JA、大学等と連携して「とよみつひめ」のドライフルーツを共同購入し、それを使ったブランド菓子の試作開発に取り組んだ。
  • このような取組により、丸山理事長は九州中央会、全国中央会において表彰された。

(団体規模等)

○設立後年数:30年以上

○組織率:50%以上

○他の受賞実績

・平成16年6月12日 感謝状 福岡県菓子工業組合 菓子業界の若手後継者の育成に尽力

・平成25年5月13日 表彰状 (理事長)丸山道和 中小企業振興に貢献

・平成28年2月19日 県知事表彰 (理事長)丸山道和 組合功労

・令和2年9月10日 九州中小企業団体中央会表彰状 (理事長)丸山道和 組合功労

・令和3年11月25日 全国中小企業団体中央会表彰状 (理事長)丸山道和 組合功労

・昭和37年1月26日 表彰状 福岡県菓子工業組合連合会 創立10周年記念祝賀大会

・昭和54年7月18日 感謝状 福岡県菓子工業組合 組織運営等他の組合の模範として

・昭和54年10月20日 感謝状 福岡県菓子工業組合 福岡県農業まつりの協賛

・昭和56年3月5日 賞状 農林水産関連中小企業の振興に寄与

・昭和61年2月6日 賞状 日本商工会議所・全国観光土産品連盟第26回全国推奨観光土産品審査会において優秀

 

組織の強化、資質の向上への寄与

○会員向け情報提供及び会員外向けの情報発信

会員向け:菓子工業新聞配布(毎月15日発行。令和4年9月で1,002号を迎えた。組合員・賛助会員に180部発行)

会員向け、会員外向け:当組合ホームページ 組合員の紹介・組合員への情報発信。現在約160企業掲載

○会員向け福利厚生

慶弔費、病気及び災害見舞金、懇親会費補助、理事退職慰労金

○会員向け講習会・研修会の実施

(製菓衛生師試験準備講習会)

・令和3年度 福岡県菓子会館 15名

・令和元年度 あいれふ福岡 受講者数 7名

(職業紹介のための子供たちの和菓子体験教室(おしごと体験教室))

・令和元年度 福岡国際会議場 小学生対象に和菓子つくり体験 受講数 20名*4教室 指導企業8 作品:パンダ・菊

・令和4年5月 久留米シティプラザ六角堂広場 ねりきり教室 受講者約100名 指導企業10

・令和3年5月 マリンメッセ福岡 和菓子講習会 受講者15名*9教室 指導企業4 協力企業10

・令和元年5月 マリンメッセ福岡 和菓子講習会 受講者 190名 指導企業4 協力企業9

・令和元年5月 久留米シティプラザ六角堂広場 ねりきり教室 受講者 250名 指導企業8 協力3企業

(栄養計算ソフト講習会)

・栄養成分の表示が義務化になったため、各企業において販売する商品の栄養成分を計算するソフトの使い方の講習会(平成30年11月 福岡 受講企業35、令和元年9月 北九州 受講企業15)

(HACCP講習会)

・食品衛生法の改正(平成30年6月13日公布)による「衛生管理計画」として文書化するための説明会(令和元年8月 受講者40名) 

(経営安定への寄与)

○会員の経営安定の寄与

(共同購買事業(販売実績))

・北海道産小豆(現在2企業が北海道JAより直納 令和2年度9袋⇒令和3年度11袋)

・バイオエコバック(2企業)500枚入り(令和2年度58包⇒令和3年度89包)

・消毒用アルコール(17企業) 令和2年度15kg70缶⇒令和3年度86缶

・とよみつ姫シール(8企業)500枚入りシール 令和2年度26包⇒令和3年度26包

・栄養成分分析計算ソフト(約60企業で採用) 平成30年研修会で計算方法の講習会開催。栄養成分を各企業で数値化し商品に添付。作成困難な場合は専門業者を紹介する「仕入れコストの削減  に寄与」

・令和2年のコロナ禍によるマスク不足に対し、中国から政府を通し大量輸入をし、希望する組合員に原価に近い金額で約120,000枚を販売

(各種イベント参加推進「売上アップに寄与」)

・令和2年10月~令和3年1月 全国縦断土産まつり(コロナ禍で移動が出来ない中。全国8か所のデパートでの土産品販売参加企業67企業。全体的に¥3,228,000円の売上げ

・平成25年5月、今まで組合の赤字1,000万円に対して、不動産収入のために、菓子会館を改修してテナントの入居募集を行い、2年間で黒字転換できたことが認められ、中小企業振興に貢献し表彰を受けた。

・平成28年2月、福岡県の6次化事業に参画。JAと連携し福岡県産いちじく「とよみつひめ」を使ったお菓子の開発に取り組む。和洋6品目の商品を開発し、販売に至ったことで県知事表彰を受ける。

・令和2年9月、九州中央会の理事として10年勤め、中央会の中での活動が認められ表彰

・令和3年11月、福岡県菓子工業組合理事長を5期11年勤め、JA全農ふくれんと連携し福岡県産いちじく「とよみつひめ」を使った菓子のレシピの開発し、組合及び組合員の事業の振興開発に大きく貢献した。

(技術向上への寄与)

○新技術の開発や技術の普及の取組

・福岡県のブランド農産物いちじく「とよみつひめ」は県内のみで生産されており、収穫時期が限定されている。菓子の材料として通年使用するために、組合が中心となって県農業総合試験場及び県工業技術センター生物食品研究所や加工事業者と共同で試作に取り組み、参加菓子事業者の使い易いドライフルーツ(残留水分量)の加工条件を見出して供給するようになった。

・毎年、西日本最大の食品展示会「西日本食品産業創造展(日刊工業新聞社主催)」において、和菓子の普及を目的とした和菓子講習会を開催し人気を博している。また、傘下の組合では洋菓子コンクールを開催し、職人の技術力向上や表彰によるブランド力の普及を進めている。

(外部との連携)

○地域の農林水産業や他産業との連携、協力関係等

・福岡県のブランド農産物いちじく「とよみつひめ」を用いたブランド菓子の取組で、原料となるいちじくの確保のためにJA及び生産者との連携を進めている。

・農林水産省「令和3年度地域食農連携プロジェクト(LFP)推進事業」を実施したことにより、参加した組合以外の中村学園大学やパン製造事業者、醬油製造事業者、食品機械メーカー、商工会議所、地方銀行・信用金庫などとの交流ができ、これまで付き合いがなかった機関との連携が進んでいる。

○上記以外の団体としての取組・活動

菓祖中島神社九州分社(太宰府天満宮天神の森にご鎮座)で、毎年春秋大祭を主催している。参加組合員約30企業、来賓関連企業約30企業が毎年参加。9年前の中島神社九州分社創建60周年には青森のりんご1,100個を九州各県に振り分け、この時だけ限定のりんごのスィーツを企画・製作し来場客に配布している。ちなみに、来年度は創建70周年を迎える。