受賞者一覧
平成26年度/第36回受賞者
【功績申請の概要】
- 従来から製粉・食品製造の際、発生する廃棄物の処理対策を講じており、その一環として廃棄物等再資源化率目標を設定している。従来部門別に設定していた目標を2011年度から部門統一し、グループ全社における廃棄物等再資源化率の目標を98%以上とした。その目標は達成したため、2014年度からは99%以上に目標を上方修正した。さらに、リサイクル・ループの取り組みを構築し、食料品製造企業単体での申請としては初めて2013年12月認定を受けた。
- このリサイクル・ループは、当社の名古屋・大阪・神戸甲南の3工場(技術センター含む)において廃棄物となった小麦粉・プレミックス・パン・菓子・麺類のくず等の食品残さを、㈱イガ再資源化事業研究所(登録再生利用事業者:三重県伊賀市)に排出します。同所で独自の飼料化技術により良質の液状飼料「ハイパーリキッド」を乳酸発酵させて製造している。養豚施設である㈱トントンファーム(三重県:伊勢市)で、豚を肥育しているが、特に乳酸菌とお茶の葉(カテキン)も混合したハイパーリキッドで肥育された豚は腸が丈夫となり健康に育ち、その豚肉は、ブランド豚『忍茶豚』として高い評価を得ている。㈱トントンファームで肥育する豚は、液状飼料を食べて消化が良いため、糞尿の臭気が少ない環境配慮型糞尿処理が構築されている。
- 前述の各工場の社員食堂では、『忍茶豚』をおかずとして喫食もしている。自工場から排出された残さで飼育した豚を自らが食することにより、従業員の廃棄物対策への意識向上にもつながっている。