受賞者一覧
平成28年度/第38回受賞者
【功績申請の概要】
- 平成21年5月の常任理事に就任以来、同協会の方向性等を検討・決定する理事会や正副会長等会議(正副会長、常任理事、専務理事で構成)などにおいて、永年に亘って一貫して青果物流通業務に携わってきた経験と知識を活かして、中央市場を取り巻く情勢や諸課題への対応に向けて、自己の地域情勢に拘らず全国的視野に立って、常に積極的に的確な意見を開陳する等、会長等を補佐して同協会の業務推進をリード。その信念と見識、指導力等から同協会会員からの信頼度が極めて高い存在となっている。同協会の下部組織である中国四国地区中央市場青果卸売会社協議会(6都市13社)の会長として、会員各社の協調・連携の確保に努めるともに、その卓越した実践活動力と牽引力により、地域全体の青果物の安定供給と取引の合理化、市場の近代化を図るなど、地域市場の発展に大きく貢献。
- 第10次卸売市場整備基本方針(平成28年1月)の「卸売業者同士の統合大型化を含む卸売業者の経営の近代化」目標に先駆けて、平成27年10月に自社(広印青果(株))と同じ市場内卸売会社(広果広島中央青果(株))との対等精神に則った経営統合協議開始を公表し、平成28年4月に現在の新会社「広印広島青果(株)」を合併設立。統合大型化による卸売業者の経営の近代化を実現。この間、自ら、仲卸組合や買参人組合はもとより、各出荷団体や開設者など幅広い市場関連者等に対し、地域拠点市場としての将来を見据えた合併の目的・重要性を繰り返し説いて回り、市場全体が一体となって賛同する形での統合合併を実現。上記合併と並行して、市場機能の高度化(コールドチェーン整備)を実現するため、自社での検討内容に偏らず、仲卸組合や買参人組合、さらには出荷元の各産地の意見・要望も積極的に聞き、その上で、既存の低温売場の全面改装にとどまらず、高機能低温売場2カ所(計1,500㎡)を新設し、鮮度・品質の管理を徹底強化。また、最大保管可能パレット数を従来の約2.3倍に拡大。その結果、市場から小売まで高品質保持での流通が確立したことから産地での信頼度が高まり、集荷力が向上し、市場全体の取扱量(特に夏場の葉物類や軟弱野菜等)が増大するとともに、鮮度・品質が向上したことから、量販店を中心に小売業者からの引合いが増える等、当該市場の拠点市場としての位置づけに大きく貢献。同時に、場内卸売場の照明をLED化し、仲卸業者や買参人を含めた場内作業効率を向上させ、高機能低温売場と併せて、産地・買参人双方から高い評価を得ている。